はぐれメタルは現実には存在しない
自分が成長するために「良い経験」を積みたい。
特に若手のとき、誰もが一度は考えたことがあると思います。
そもそも「良い経験」とは何でしょうか。
「質」が良いということでしょうか。
私の考えは「量が詰まった経験」が良い経験です。
結論、経験は「量」でしかないと考えています。
ドラゴンクエストやポケモンのように、次のレベルまであと〇〇というようなイメージです。
「質」という定義を設けるのであれば、それは「量÷時間」で求めた値が大きいほど質が良いといえると思います。
ここまで抽象的かつ当たり前に聞こえる内容ですので、タイトルでもある「現実世界にはぐれメタルがいるのか」というテーマで皆様との共有を図りたいと思います。
学生時代、ドラゴンクエストのレベル上げのためにメタル系モンスターを狩りまくったのではないでしょうか。特にコスパの良いはぐれメタルはテレビや広告で見かけるだけで嬉しい気持ちになりますよね。
若手開業という道を選んだ私にとっては夢のような話であり、いわゆる効率的に経験値を積むことばかり考えていた時期があります。
しかしながら、現実に「はぐれメタル」はいません。
ポケモンの世界の方が近いと思います。
強者を倒せば、それに見合った経験値が得られます。
1番道路でコラッタを倒したときは経験値が2で、四天王戦では3000以上もらえるときがあります。
これを現実世界に置き換えると、
ソフトバンクグループ株式会社の孫会長にいきなり会いに行って(まず会えないですが)、
「私はこのようなものです、どこかグループ会社の税務顧問をさせてください!」とかますようなものです。
いわゆる「魔神切り」を選択したわけですが、体力999のメタルキングを相手にしているようなものですので、仮に刺さったとしても、生まれたてのピヨピヨスライムの私では孫会長に3のダメージを与えたに過ぎずメラゾーマで焼かれます。
少し極論過ぎるかもしれませんが、現実世界はこうではないでしょうか。
もし孫会長を口説ける営業マンがいるのであれば、それはその営業マンのレベルがとんでもなく高いということです。
要はある程度のレベル差は「魔神切り」一発で逆転できるかもしれないけれど、有り過ぎるレベル差は埋まらないです。
話を抽象論に戻すと、それでは量の詰まった経験を積めるのでしょうか。
答えはその量を左右するものが「意識」と「環境」だと考えています。
意識はアンテナとも言い換えることができると思いますが、
同じ案件をこなしても人によって得るものが違う理由は、それぞれが何を重要視してアンテナを張っているかが異なるからです。
成長が早い人は貪欲でなんでも覚えようとします。
嘘か本当かは分かりませんが、島田紳助さんも意識してテレビを見てたら、魚を捌けるようになったと言っていました。
そして、環境は意識にも影響する重要なファクターです。
環境というとかなり広い意味になってしまいますが、本当にありとあらゆる状況が影響すると考えています。
たとえば、大手企業とスタートアップ企業ではお客様からどう見られているかが全然違うので、求められる能力が異なります。前者はある程度のブランド力があるので、そのブランド力に見合った品質を追求することが求められるケースもあれば、後者はお客様からすれば何者?から入るので、前者以上に営業力が必要かもしれません。
私は以上のように考えているので、意識・環境をできるだけお客様に寄り添うべく「開業」という道を選びました。
勿論、会社員でも私より意識が高くて優秀な人は星の数ほどいますが、私は怠け者で厳しい環境に身を置かないとアンテナを広くできないのです。
以上です。